• PROJECT / 02医薬品の普及を陰で支える

    MICE

    会議や学会、インセンティブツアー、研修、展示会などを手がけるMICE事業は東武トップツアーズの得意分野のひとつ。参加者が多いだけでなく、一般の観光旅行と異なり社会に与える影響も大きいため、国や自治体による誘致活動も盛んだ。
    MCC東京事業部では、医療機関、製薬業関連に特化したMICE事業を行っている。

    日本の各地で医師だけを集めた講演会が頻繁に開かれているのをご存知だろうか。
    毎回数多くの医師が受講する、製薬会社主催の講演会だ。

    KOL(Key Opinion Leader)と呼ばれる、医師に対して大きな影響力を持つ高名な医師が座長や講師となり、その薬を使った症例、適切な治療方針などを示すことがテーマとなることが多い。
    その企画運営は専門性が高く、従来の旅行業にはない、総合的できめ細かい対応が求められる。 MICEの中でもこうした講演会等を製薬会社から受託して実施するのがミッションだ。

  • 顧客にとって一番大切な
    「お客様」は誰か?

    KOL の医師達はそれぞれの専門分野で影響力が大きく、参加者の数も左右するので、講演会の企画でまず優先されるのはそのスケジュールだ。KOLの日程に合わせて会場を手配することになるが、いつも空いているとは限らない。

    「普通、講演会当日の準備は3〜4時間は必要なのですが、ホテルの宴会場の空き状況によっては準備時間が1~2時間しか取れないこともありました。そんなときは、出来る限りの準備で万全を期して開催するなど、とにかく先生の日程優先で工夫します」とMCC東京事業部、係長の坂庭。

    もちろん当日の準備だけでなく、参加を促したい医師達への案内状の作成から運営マニュアルや進行表の作成まで、通常の旅行業務では発生しない周到な準備が求められる。
    とにかく医師最優先。顧客は製薬会社であっても、その先に存在する講師であり受講者である一人一人の医師こそが製薬会社の大切な「お客様」となるからだ。「先生のことをとことん知っていれば、顧客である製薬会社の心を掴むことができます」
    ここにMICE事業の難しさと醍醐味がある。

  • 社内体制の確立で
    安定したサービスを

    直接の顧客である製薬会社との信頼関係構築も大きなポイントだ。全国規模の講演会になると、企画は打ち合わせから実施まで多くの時間を要する。その間にも、支店規模の講演会や部署ごとのキックオフミーティングなどの短期案件や海外でのセミナー参加などの企画も続く。
    顧客側としてはできれば自社のニーズに精通した業者に集中させたいところだが、コスト面を考えると入札となる。

    「お客様のニーズを適確に掴み、お伺いを立てなくても企画がスムーズに進むように、安心して任せていただけるように心がけています」という坂庭。現在はコストを競うだけでなく、仕事の内容を見て受託に至る案件も増えているという。

    こうして案件が増え、契約規模が大きくなるに従い坂庭が作成する制作物と手配すべき事柄は増えてゆく。しかし、講演会参加医師の交通と宿泊の手配は社内の「登録管理チーム」がまとめて手配してくれる体制が確立しているので、営業に専念できているという。MICEという裾野の広い事業では、お客さまの利便性を高めるための総合的な業務受託を可能にする社内連携が不可欠なのだ。

  • Profile

    お医者様へお届けする案内状や申込書などは細心の注意を払って、絶対に間違いのないようにチェックします。敬称の先生の後に『御侍史』とつけるなど、お医者様相手ならではの書き方などもありますので経験も必要ですね。

    PROFILE
    坂庭 友美 / Tomomi Sakaniwa
    2011年入社
    MCC東京事業部
    係長
    医療関連のMICE事業という特殊な分野にはどんな人が向いていると思うか? という質問に「ちょっと心配性なぐらいがちょうどいいですね」という答え。坂庭自身、最初のうちは自分のミスを発見することはなかなか出来なかったという。「自分を疑うもう一つの目」を持つことが大切なようだ。